コストの内訳を知る


家づくりは限られた予算の中で作られます。コストのバランスさえ掴んでおけばコスト調整を図る際の検討もスムーズに行くはずです。木造在来方法のコストの構成を参考例としてあげてみます。
基礎工事 建築工事費の中で最も大きなウェイトを占めるのが基礎工事と木工事です。
根切り、栗石地業、型枠、鉄筋コンクリート、埋め戻し、残土処分など本体工事費の
約4〜5%を見ておく必要があります。
仮設工事 工事のための水盛り遣り方、外部足場、養生などを含み、本体工事費の2〜3%程度を要します。
木工事 標準的な木造住宅の場合、木工事の占める割合は35〜40%程度かかります。
土台・柱・梁・根太・筋交い・合板などの材料は木工事に含まれます。
予算が少ないからといって、構造にかかるコストを少なくするのは望ましいことではありません。
もし、予算削減が必要な場合は仕上げ材や住宅設備機器の仕様によってコストコントロールする事が賢明です。
屋根工事 一般的な切り妻屋根で勾配が4〜5寸の場合、本体工事費の5%前後です。
外壁の凹凸が大きく、屋根形状が複雑になると材料費や施工費も1割程度上がります。
また、屋根の勾配が6寸以上になると屋根足場が必要になりコストアップの要因になります。
外壁工事 モルタル下地アクリルリシン吹き付け・サイディング・タイルが一般的です。
アクリルリシンの場合は、サイディングに比べイニシャルコストが2割程度安く済みます。
施工精度や気候に左右されやすく寒冷地には向きません。
外壁を前面タイル貼りにした場合、サイディングより4割以上高くなります。
部分的な使い方によってコストを押さえる工夫が必要になります。
施工面積がもっとも多い部分の為、外壁材料の選択がトータルコストには大きく影響します。
金属製建具工事 主に外部に使用するアルミサッシ・鋼製ドア・ガラス・網戸などです。
レディメイド製品を上手に利用することで採光・換気などを充分確保することができます。
また、サッシの種類を少なくすることでコストの削減にも影響します。
連装サッシやトップライトのような特殊なサッシは割高となります。
木製建具工事 主に内部に使用する建具です。
一般的にはフラッシュ戸を用いることが多いですが、カットガラスなどデザイン化されたドアを使用する場合はフラッシュ戸の2〜4倍割高となります。
金属製建具と同様に開口部の種類を少なくする事がコスト削減のポイントとなります。
タイル工事 玄関床・キッチン廻り・浴室に使用されます。
100角が標準ですが、タイルが大きくなるほど割高になります。
タイルと同価格の輸入大理石・御影石などもあります。
塗装工事 和室の有無によって塗装施工範囲が決まります。
AEP→OP→OSCL→着色ラッカー吹き付けの順に高くなります。
内装工事 タイル工事・塗装工事・内装工事を含めて本体工事費の約5%前後です。
床材に使用するフローリング・カーペット、壁・天井材に使用するクロスなどが含まれます。
また、和室の造作工事もこの範囲に入りますので、和室が多い住宅は内装工事の割合が高くなります。
雑工事 キッチンセット、浴槽などの住宅設備機器がこの工事範囲の入ります。
本体工事費の約6〜8%程度を目安とします。
分離型2世帯住宅の場合は、各世帯ごとに住宅設備機器がありますので、雑工事費の割合が40〜50%程度高くなります。
電気設備工事 電気設備・給排水衛生設備工事で約12〜15%程度の割合です。
電気設備工事は配線を主とする電気工事をいいます。
照明器具・コンセント・電話端子・インターホンが含まれます。
最近ではインターネット家庭用LAN設備もこの範囲に入ります。
また、エアコン・電子レンジ等によって回路数の多い分電盤など契約電流が決まります。
給排水衛生工事
ガス設備工事
給排水衛生工事は、給水設備・給湯設備・雑排水設備・汚水設備・雨水設備工事等をいいます。
また、衛生機器や洗面化粧台の設置などもこの範囲です。
給湯ヶ所が多くなり、各階に設備工事が多くなるとコストアップの要因となります。
できるだけ水廻りを集中させたプランがコスト削減のポイントです。
諸経費 工事を請け負う建築会社の経費がここに含まれます。
全体工事費の8〜10%前後です。
この中には、保険料、一般管理費、現場監督の人件費などが含まれます。

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