
VOL9 「構造の知識 その2」


家づくりの構造や工法は、なにも木造と限ったことではありません。
防火地域などでは、木造は建築できないため、耐火構造の住宅も
たくさんあります。
----------------------------------------------------------------------
■■■■構造や工法のメリット・デメリット★★★★★★★★
□□□
□□
□
■■鉄筋コンクリート造(RC造)■■
RC造住宅というと、資産価値のある高級住宅という
イメージがあります。
鉄筋の特性(引張り力)+コンクリートの特性(圧縮力)を
あわせ持った構造です。
メリットとデメリットを理解した上で、つくるRC造住宅は
個人住宅のみならず、集合住宅などのプラスαの資産価値を
形成することも可能です。
○メリット
・耐震性が高い
・遮音性に優れている。(ピアノ室など)
・耐火性に優れている。(交通量の多い敷地など)
・地下室や中層建築など規模にとらわれない。
・2世帯住宅や集合住宅などの住宅に適している。
○デメリット
・小住宅の構造には、向いていない。
・コストが割高である。
・複雑な敷地形状では、施工しにくい。
・ライフスタイルの変化に対応しにくい。
・工期が長い。
----------------------------------------------------------------------
■■鉄骨造(S造)■■
鉄骨造というとなんとなくオフィスビルなど連想しがちですが
3階建て住宅では、もっとも多く用いられている工法です。
工場で鉄骨を製作し、現場で組み立てるためクレーンなどの
設置スペースが必要となります。
最大のメリットは柱とはりで構成する構造なので内部の空間を
自由にプランニングできます。
○メリット
・耐震性が高い。
・工期が短い。
・耐火性に優れている。
・施工精度が高い。
・高層化しやすい。
○デメリット
・防音性や気密性を確保しにくい。
・将来増改築などに対応しにくい。
・狭い道路に面した敷地には施工できまない。
・単純な形状であるため、デザインしにくい。
----------------------------------------------------------------------
■■ひとくちメモ■■
★RC造やS造は、木造の工法にはない構造的な特性を持っています。
都市型住宅のように耐火性能の要求が高い地域では
これらの工法が多く用いられています。
★木造住宅にくらべ、コストも割高になりますが
軟弱地盤の敷地の場合、杭工事などにより強固な基礎をつくることが
可能です。
★これらの工法は、精度や密度の高い設計図書と工事監理によって
良質な建築が完成します。
★工法の選択はその敷地環境やライフスタイルや建築コストなどによって
決まります。
★それぞれのメリット・デメリットを検討して生かす工夫のできる
設計者選びが家づくりの成功のポイントです。
ホームへもどる
コラムへもどる