「住まいの実例展」にいらしたご婦人から、こんな話を聞きました。
都心の一等地に4階建ての住宅を建てて住んでいらっしゃるそうです。
神田川の近くということもあり、増水による道路の冠水も珍しくなかったのは
ついこの間までの話です。
1階部分を駐車場とし、2階・3階・4階を住宅の駐車場併用住宅としました。
都心の狭小敷地なら、けっして珍しい計画ではありません。
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その後、同居していたお母様が入退院を繰りかえすようになり、いつしか自宅療養に
なりました。
自宅を大幅にリフォームし生活のゾーンをすべて2階に移し、できるだけお母様に
負担のかからない生活が続いたそうです。
問題は、毎日散歩にでかけるたびに2階から1階まで降りることだったそうです。
毎日、おんぶをして階段を下りる生活が何年も続いたそうです。
家をつくった当時は誰も年をとり老いてゆくことを解っていても、自分がその当事者に なるということはなかなか考えたくないものです。
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その後、お母様の体調が急変し病院での介護の末お亡くなりになり、亡骸をご自宅まで
2階まで帰宅させたそうですが、問題はそのあとに起こったそうです。
出棺時に1階に下ろすことができない階段であることに気づいたそうです。
大男何人もの力を借り、やっとの思いで旅立つことができたとか。
その階段は、どこの住宅でもある回り階段です。
現在は、お母様中心のリフォームを施したため機能一点張りの家になり、
インテリアを楽しめる工夫をしなかったため殺伐とした住まいなってしまった・・・・
という相談でした。
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これからの住宅は、老若男女・障害・能力の如何を問わずにさまざまな差異を持った方が
快適に利用することができる設計になっていくと思います。
それをユニバーサルデザインといいます。
その7原則を紹介すると
・どんな人でも公平に使えること
・使う上で自由度が高いこと
・使い方が簡単で、すぐに分かること
・必要な情報がすぐに分かること
・うっかりミスが危険につながらないこと
・身体への負担(弱い力でも使えること)
・接近や利用するための十分な大きさと空間を確保すること
書くと簡単ですが、これをすべて住宅に生かすとなると
これがなかなかむずかしい・・・のです。
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