VOL28 ローコストは引き算の発想
2005/04/14
今や「ローコスト住宅」と書けばその手の住宅本が売れる時代。
「狭小」とつければもうパーフェクトです。
でも、ローコストで建てたなんて本来自慢するものではありません。
ローコスト住宅はひっそりと建てるもので、その家に住む建築主が満足すればいいものです。
そう、自己満足の世界です。
だから、価値観が異なる人が見てもまったく参考にはなりません。
参考として記憶に残っているのは、工事費の金額だけ。
うちはもっと安く出来るんじゃないか?なんて妄想にかられる。
時折、ローコストにチャレンジ!なんていう人がいますが
チャレンジするにはリスクが大きすぎてオススメはできません。
なぜなら綿密に計算された中でしか、成功しないんですから。
これは断言できます。
いろいろな本で見るローコスト住宅の多くは別途工事などが多かったり、単に安い材料・メーカーの倉庫に
眠っているものをどこかから見つけてきたり、建築業者を叩いて値引きさせたりとコスト的には
参考になるものは少ないのが現状です。
そういう中で建築主と設計者と施工者が共に価値観を共有し、正統派?ローコスト住宅と
いうのもたくさんあります。
その住宅からは、3者の知恵と努力を知ることができます。
厳しい予算でつくる住宅ですから、設計図の中の1本の線でコストも変わってきます。
一般的な価値観では、機能的で品位のあるローコスト住宅はできません。
今、本当に必要なものはなにか。
あってもなくてもいいものはなにか。
他人から良く見られようとして選択しているものはないか。
自分たちで出来ることはないか。
しまい込んでいる物を持っていこうとしてないか。
物質的に恵まれた時代、冷静に考えると本当に必要なものは限られてきます。
なんでも思うままノートに書いてみるのがいいのではないでしょうか。
そこから、冷静に考えて削除していけば本当に必要なことが見えてくると思います。
スリムで機能的で品位のあるローコストを望むのであれば考えておいたほうがよさそうです。
そこから設計が始まります。