VOL27 ローコスト木造進化論
2005/04/06


今、とても興味をもっている木造の工法があります。
大分県にある
ホームコネクター社が開発した工法で、木造ラーメン構造を可能にしています。

木造建築を美しく強く
自由な空間デザインを可能にした接合技術をもった工法で、
ホームコネクターという中空ボルトを接合金物として使うことで木材の中に収納されてしまうため
外部に一切金物が出ず、意匠性を損なうことがありません。
これは設計者としては魅力的です。

コンクリートや鉄骨などの異種構造との併用も可能でその応用性は
広範囲にわたるのではないかと考えています。
しかもラーメン構造体とすることも可能で1方向ラーメンの場合、
大開口部を設けることができます。
大規模建築物の場合、2方向ラーメンで多くの実績をもっているとのこと。

愛知万博日本政府館の木造建築の仕口がこのホームコネクター工法で
施工されています。
この工法はオープン工法なので、誰でも使うことができ今後注目を浴びるのではと思っています。

ほかに金物接合の工法などありますがその多くがフランチャイズ方式を取っているため
認定工事会社しか施工できないというデメリットがありました。

なによりもシンプルな接合方法で構造形体はS造に似ています。
単純な箱をつくりその中はフレキシブルに変化させることで、
サスティナブル住宅・SIなどその可能性はかなりありそうです。
■都市型狭小住宅で大きな開口部も可能
1方向ラーメンとすることで、耐力壁が不要。
もう1方向は耐力壁で支持する。

■ローコストが可能。
内部は構造体をそのまま表し、架構の美しさを表現することで
仕上げ材を省略しローコスト化につながる。

単なるローコスト信者には向かない工法とも言えます。
こういった新しい工法は、非常識という発想からスタートしています。
いずれにしても木構造は進化し、設計者の創造性をさらに増幅させていきます。


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