VOL26 新木構造が空間を変える
2005/04/05


阪神淡路大震災以降、木造住宅の耐震化は急速に進みました。
それまで木造住宅の多くは
在来工法でしたが、仕口接合の曖昧さ
補うべく金物による接合に変化してきました。

在来工法は釘・羽子板ボルト・カスガイ程度の少数金物で施工し、
多数の金物を使うには細心の注意のもとに施工しないといけない構造となってきています。

建物の柱・土台などは、アンカーボルト・筋交いプレート・ホールダウン金物が
一点に集中し、設計段階からミリ単位の偏芯によってそれぞれの金物が
干渉し合わないような注意が必要となってきます。

3階建てとなるとその
金物の混み具合はさらに複雑になってきます。
こういったことは、在来工法の仕口の曖昧さに起因することです。

今や在来工法は細心の設計監理のもとに行なわないと設計図書どおりの構造耐力は
期待できない工法へと変わってきています。

こういった在来工法の背景とは逆に
大規模建築物の構造が木造へと変わってきています。
たとえば、道の駅や小学校やショールームなどです。

これらの木構造は、在来工法のような凹凸仕口+金物接合ではなく、
まったく新しい接合方法を用いることで
ダイナミックな空間を提供することができます。

オリジナル金物やドリフトピン接合で
「木質ラーメン構造」とし、
1方向ラーメン・2方向ラーメンとすることで
耐力壁や梁を受ける中間柱の削減を可能にし
大きな開口をも可能にしています。

こういった工法は職人の経験値に頼る工法ではなく構造計算による安全性によって
検証するため、可能になっています。
木造住宅の分野にもこういった新しい工法を用いることで、住空間が大きく変わってきます。

単純な構造・自由な平面。
これが理想的な建築です。


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